クラブ33 in 東京ディズニーランド(後編)
2010年 09月 05日いよいよ、さらに奥のテーブルが並ぶ席に案内された。
片側に大窓が続く細長い空間に、数えられる程度のテーブル席が並ぶ。
私たちは、その一番奥のテーブル席に案内された。
窓の向こうを見ると・・・シンデレラ城!!
カーテンは開けないように言われていたので、
外からこちらの様子は分からないだろうけれど、こちらからは行き交う人々の様子が丸見え。
席についてもそわそわ。
「普通じゃ入れない場所に、今、いるんだぁ!」
という思いが、どんどん高まっていった。
キャストが、来店のお礼の挨拶と、本日の料理の説明をしにやってきた。
シャンパンで乾杯したら、料理のコースがスタート。
綺麗だし、美味しいね、とみんなで料理を味わっていた。
この日は、実は、3人いた職場の役員の内、1名の誕生日祝いということで予約をしていた。
そのため、コース料理の途中でキャストがやってきて言う。
「記念撮影を行いたいと思います」と。
私たちは、食事をしている場所とは別の部屋へ案内された。
そりゃーもう、もちろん期待しちゃうわけですよ「ミッキーいる!?」と(笑)。
同僚と私は、誰の誕生日やら、先頭きってその部屋へ。
そーっと部屋をのぞくと・・・
誰もいなかった(笑)。
N氏いわく、「予約はとれたけど、さすがにミッキーは難しいよ」とのこと。
そりゃそうよね、パレードにショーにゲストのもてなしに・・・
ディズニーランドとシーを行き来しているミッキーは超多忙ですから。
運ばれてきたバースデーケーキにはろうそくが立てられていて、
4人くらいのキャスト全員で歌を歌ってお祝いをしてくれた。
主役のD氏がろうそくを吹き消した後、ケーキを前に、全員で記念撮影した。
お店のカメラ以外に、キャストが、ゲストのそれぞれのカメラを持って写真をとってくれる。
そして食事の部屋へ戻ろうかと思ったところ、
リーダー格のキャストがいう。
「さて、今日はこれだけではありません。Tさん(D氏のこと)のお誕生日と聞いて
ミッキーが駆けつけてくれました!」
「きゃーっっっ!!!」(悲鳴みたいな大歓声)
いっきに駆け上がり絶頂に達した興奮。女性陣の大半は。私は。
それはそれはびっくりして涙出るほど(笑)
びっくりして写真を撮るのも忘れるほど。
ミッキーは、あの愛くるしいしぐさで軽快に現れた。
部屋中が黄色い歓声で揺れそうなぐらい大盛り上がり。
いつの間にかケーキのろうそくに再び火がつけられ、
ミッキーとD氏で再び火を消そう、ということになった。
ふーっとするとき、ミッキーの鼻がひくひくするのがかわいいい!
はい、完全に主役ミッキーになってました・・・(D氏も気づいていた)。
そんなミッキーとD氏を中心にみんなで記念撮影をした。
ものすごい喜びようの私を見たK氏が、
「ミッキーの隣にきなよ(笑)」といって場所を空けてくれると、
ミッキーは腕をさしだしてくれた。
もう、腕を組むというよりは、巻きつくかんじで飛びついた。
その後、何枚か写真を撮るとき、ミッキーはその都度
隣をチェンジして撮ることを提案してきた。さすが平等(笑)。
さらに、撮った写真はお店専用のフレームに入れてもらえるのだけれど、
そこにミッキーがサインをするという。
全員が見守る中、ミッキーは慣れた手つきでペンを走らせた。
他にも主役は、ミッキーとツーショットで写真を撮ってもらえる。
でも、さすがなのは、ゲストのカメラを預かっていたキャストたち。
ちゃんと集合写真以外にも、ミッキーやゲストの写真をおさえていた。
ミッキーがもっと写真を撮る?とキャストに声かけるも、キャストは首を横にふる。
そして、ミッキーがこのあともスケジュールが立て込んでいることを説明し、
残念ながらお別れの時間に。
ミッキーは、やってきたときと同じように軽快に挨拶して部屋を出て行った。
興奮さめやらぬまま食事の席へ歩いていく私たち。
もうゴハンがのどを通りそうにもなかった。
席へ戻ると、なんと、主役の席には、ミッキーからのプレゼントが!
一輪の薔薇と、ミッキー型になったナプキンの中央に、ミッキーのシェフ姿のシール。
さすがディズニー。
念のため説明しておくと、クラブ33を誕生日予約をしたからといって、
必ずミッキーがくるわけではないそう。
実際、N氏は何度も来ているそうだが、こういうことはなかったみたいで、N氏自身も驚いていた。
今回は、たまたま超多忙をきわめるミッキーの予定が合ったラッキーな日だったようだ。
胸いっぱいになると、本当にお腹もいっぱいになることを知った日・・・。
でも華やかな料理は続く。
ミッキーと撮った写真は、3種類をそれぞれフレームに入れてもらえる。
主役のD氏は、女性陣の盛り上がりに、
「私は一枚でいいから、あとはみなさんでどうぞ」と。
これは近々職場内オークションかくじ引きを開催する予定(笑)。
さてさて、食事も一段落する頃、パーク内は人が場所取りで集まっていた。
そう、エレクトリカルパレードの時間なのだ。
このとき、お店は店内すべての電気が消え、パーク内の様子がスピーカーから流れる。
そして、そっとカーテンを開いてもらえる。
シンデレラ城を目の前に、光のパレードがきらきら連なっていた。
窓のそばに貼り付くようにしてパレードを眺めた。
やっぱり、ディズニーランドの夜といえばこのパレードだと思う。
さまざまなディズニーキャラクターと鮮やかな光。
「なんていい日だろう」とうっとり。
パレードの後、デザート後のバースデイケーキも並び、おなかいっぱいだった。
今回、主役はD氏だったのだけれど、その他のゲストである私たちにも
来店の記念に、ちょっとしたプレゼントが。
来店日と、それぞれの名前が印字されたキャラクターシール(非売品)。
ミッキー以外にもミニー、ドナルド、グーフィ、プルートのシールが入っている。
ディズニーファンとしては、本当に夢のようなひとときだった。
でも、夢は必ず現実の世界へ戻る時を迎える。
来たときに開いた33の扉。
店内は、相変わらず静けさを保っている。
キャストに見送られ、今度は出て行くためにその扉を開く時だ。
音もなく扉が開かれる。
無音の世界から、一瞬にして、日常に溢れる音が戻ってきた。
行き交う人々、話し声、笑い声、パーク内の音楽。雑踏。
それが本当に夢から覚めたみたいな、現実に戻ってきたことを強く感じる瞬間だった。
N氏が、「店を出る瞬間が一番ぐっとくる」と言っていた意味を理解した。
これは、是非体験してもらいたい感覚だ。
クラブ33 in 東京ディズニーランド、
ディズニーランドの公式ガイドブックにも載っていないレストラン。
私のディズニー歴で最も貴重な体験となった。
by power-of-dreamer
| 2010-09-05 12:46
| 今日の一枚